シーシャを語るとき、ボトルやフレーバーが話題になりがちです。ですが熟練した使い手は皆、最後は炭の話に行き着きます。味も体への負担も、結局は炭の管理が決めているからです。
シーシャの仕上がりは炭と機材、どちらが効いているのか?
結論から言えば炭です。ボトルが同じでも、炭の質と火の通し方ひとつで、仕上がりは大きく変わります。
ハイエンドのボトルを使っても、炭の管理が雑だと味は濁ります。 逆に丁寧に炭を扱えば、ミドルエンドのボトルでも驚くほど深い一服になります。
機材は土台で、炭はその上で動く変数です。 そして変数の方が、出来上がりへの影響は大きい。
長く現場で機材と炭を扱ってきた人ほど、共通して語る話です。
シーシャに使われる炭はどんな種類があるのか?
主流はインドネシア産のココナッツ炭です。キャンプ用の備長炭とは性質も向き不向きも大きく違います。
日本のシーシャ店で使われる炭の多くは、ココナッツ殻を圧縮したものです。 軽くて温度のコントロールがしやすく、フレーバーへの影響も穏やかです。
備長炭は硬く、火持ちが長い素材です。 ただ重くて温度が上がりにくく、一酸化炭素も増えやすいため、シーシャには不向きとされています。
機材と同じく、炭にも適材適所があるということです。
なぜ炭の完全燃焼がそんなに重要なのか?
火が中まで通っていない炭は、味を濁らせ、一酸化炭素も増やすからです。完全燃焼が大前提となります。
表面は赤くなっていても、中心が黒いままの炭があります。 これが生焼けの状態で、シーシャに乗せると煙が重く濁ります。
完全に火を通せば、煙は軽くなり、フレーバーの輪郭がはっきり立ちます。 逆に生焼けの炭は、一酸化炭素の発生量も増えやすい。
良い店を見分ける基準として、炭が真っ赤に灯っているかどうかは、確実な物差しの一つです。
炭の完全燃焼が、味と安全の両方を決めます
シーシャは健康にどれくらい影響するのか?
紙巻きタバコより負担は小さいですが、ゼロではありません。あくまで嗜好品として、香りを楽しむのが本来の楽しみ方です。
シーシャの煙は水を通ってくるので、紙巻きタバコと比べて刺激は穏やかです。 ニコチン量も少なく、ノンニコチンのフレーバーも選べます。
ただし完全に無害というわけではありません。 深く肺まで吸い込むものではなく、口元で香りと甘みを味わう嗜好品です。
未成年の方のご利用は、法律上もマナーとしてもお断りしています。
自宅でシーシャを楽しむときの炭管理のコツは?
火を完全に通すこと、アルミホイルの巻き方を整えること。この二つで仕上がりは別物になります。
ご自宅で吸う場合、まず炭を真っ赤になるまで焼ききることが基本です。 表面だけでなく、中まで赤い状態を確認してからボウルに乗せます。
アルミホイルの巻き方や穴の数、配置も味を左右します。 私たちが千葉のテラコッタと津田沼のマーシャの両店で大切にしているのも、お客様の前に出す前の炭の見極めです。
家庭用の炭やボウルは、シーシャ専門のオンラインショップで揃えていただけます。
結びに
シーシャは、急いで楽しむものではありません。 炭を整え、フレーバーを選び、煙の細かさに気づく。
その時間そのものが、嗜好品の本質です。 次に一服する機会があれば、目の前の炭の色に少し意識を向けてみてください。


